今回紹介するのはnajucoさん。
2020年4月には初となる個展「FREAKY」の開催やアパレルコラボアイテムの発表をするなど、これから更なる展開が楽しみなイラストレーターです。
今回はnajucoさんの特徴を作品集『HIGH LIGHT』に収録されている作品と一緒に紹介していきます。
najucoとは?
この投稿をInstagramで見る
PN:najuco
Twitter:@naju0517
Instagram:@co2nakk
najucoさんといえばストリートライクなデザインと色。
ビビッドな色味とスタイル抜群の女の子が印象的な作品が多く、作品の中に印象的なグラフィックを使うのも特徴です。
また2020年に出たファッションブック『リアルクローズイラストレーション』ではカバーイラストを手掛けており、その高いファッション性も注目されています。
【イラストレーター全員紹介】『リアルクローズ イラストレーション』解説(前編)
続きを見る
作品紹介
この投稿をInstagramで見る
こちらは作品集『HIGH LIGHT』の表紙にもなっているイラスト。
蛍光色が多く使われていたり日用品が雑多に置いてあったりと、najucoさんらしい作品になっています。
najucoさんはバッチリキメたファッションイラストを描く一方、こうした日常の風景を描いているのも特徴。
特にコーラなどの日用品を女の子に似合うように描く技術が素晴らしく、不思議とボトルのラベルやお菓子のパッケージが女の子とマッチしているように見えます。
あとこの飲み物やスニーカーが並んでいる棚は実は冷蔵庫。
よく見ると右側がちゃんと扉になっているのが分かると思います。
こうした本来実用的なものを可愛いファッションアイテムにするところにストリートっぽいカッコよさが生れているような気がします。
この投稿をInstagramで見る
続いては2人のメイドさんのイラスト。
先ほどのイラストに比べたら少し落ち着いた色味になっていますが、それでもゲームボーイやボーリング玉が転がっていたりとnajucoさんらしい要素がしっかり詰まっています。
女の子も服装こそメイド服を着ていますが、単なるコスプレとも違う微妙な雰囲気が出ているのがおもしろいです。
多分アパレルブランドの広告に使われるルックショットが一番近いものになると思うんですが、メイド服でこの雰囲気を作り出しているのでより印象的な作品になっています。
あと2人の女の子も抱き合ってはいるんですが、目線はまったく違う方向を向いているんですよね。
髪色や姿勢の違いも含めて、自然な形で違いを生むことでより女の子の個性の違いを強調しているんだと思います。
この投稿をInstagramで見る
今度はショッピングカートに乗っている女の子のイラスト。
このボードに描かれているチャイナ服の女の子の絵は別の作品集に収録されているイラスト。
こうした他の独立した作品を別の作品に組み込むのもカッコいいですね。
ボードに加工してしまうというアイデアも、普段からグラフィックを作っているnajucoさんらしい考え方だと思います。
あとこの作品、作品集だとグラフィックがポスター広告のように入っていて物凄くカッコいいんですよ。
作品集はBASEで売られているので、在庫があればぜひ手に入れて確認してほしいです。
この投稿をInstagramで見る
最後はこちらのイラストです。
ピンクのルージュが印象的なイラストで、今まで紹介してきた作品に比べると影のあるものになっています。
ただ影があると言っても陰鬱な雰囲気にはなっていないのがポイント。
画面のすべてが暗いトーンになっているのではなく、右から左に向かって少しずつ明るくなっている分沈んだ空気にならないようにしています。
また鏡に映っている”EXIT”が一際明るくなっているので、全体的に動的なイメージが強調されているように感じます。
明るさの変化や女の子の顔の向きだけでなく、その先にあるものを鏡の中により目立つ形で描いているので女の子がこれから動く方向がハッキリするんですよね。
目指す先が出口なことから「これから新しい場所に向かう」というメッセージ性も感じられます。
またこのイラストは作品集にはコスメブランドの広告として収録されていて、グラフィックが入ることでまた違った印象に変化しています。
まとめ
今回はnajucoさんの作品をイラスト集『HIGH LIGHT』に収録されている物を中心に紹介してきました。
najucoさんの作品は初見だとスタイルが良くて可愛い女の子に目が行ってしまうんですが、見れば見るほど画作りに意図が感じられるものが多いです。
グラフィック含めて毎回様々なギミックをイラストに乗せてくる方なので、これからどんな作品が生まれるのか本当に楽しみです。
作品集はどれも見せ方にこだわっているものばかりなので、ぜひどれか手に取って体感してもらえたらと思います。