今回はクリエイターのグッズ販売におすすめのECサイト、BASE(ベイス)とBOOTH(ブース)の比較をします。
BASEは人気のネットショップ作成サービスで、BOOTHはpixivが運営するグッズ販売サイト。
どんな人におすすめできるのかも含めてそれぞれの特徴を紹介していきます。
BASEとBOOTH どっちがおすすめ?
先に結論を言うと、本格的にECサイトを運営したい人はBASEで始めるのがおすすめです。
BASEだと自分のECサイトを作ってブランディングができるんですが、BOOTHのようなモール型だとそれがやりにくいというのが主な理由です。
一方BOOTHは同人用のサブ的な位置づけで運用するのがおすすめです。
いきなり色々言われても分からないと思うので、BASEとBOOTHの違いについてわかりやすく解説してきます。
BASE・BOOTH 基本情報
まずはBASEとBOOTHの費用について簡単にまとめています。
BASE | BOOTH | |
初期費用 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 無料 | 無料 |
手数料 | 6.6%+40円 | 自宅発送:5.6%+22円 倉庫発送:5.6%+22円+26円(発送手数料) |
入金手数料 | 2万円未満:750円 2万円以上:250円 | 3万円未満:200円 3万円以上:300円 (PayPalへの入金は無料) |
入金日 | 振り込み申請から10営業日 | 20日締め5営業日以内に支払い |
初期費用や月額利用料はどちらも無料。
とりあえず登録して運用についてはゆっくり考えるのもありですね。
決済手数料はBOOTHの方がやや安いです。
BOOTHは倉庫サービスあり
BOOTHには倉庫サービスがあり、発送代行してくれます。
BASEの場合はLogiMo Proなど連携している外部サービスから発送代行が利用できます。
保管料:1個当たり0.3~11円(日額)
入庫料:19.8円(出荷作業費用含む)
グッズ作成サービスとの連携
BASEは複数のグッズ作成サービスと連携しているので、自分に合ったサイトを選んでグッズを作ることが出来ます。
代表的なものは以下の通り。
canvath:コスパ抜群のグッズ作成サービス。作れるグッズの種類も豊富。
monomy:女子に人気のアクセサリー作成サービス。クオリティに定評。
pixivFactory:ファングッズに強いサービス。有名イラストレーターも利用。
これらのサービスはすべてBASEと連携しているサービスです。
グッズ作成サービスを使えば簡単に思い通りのアイテムが作れますし、複数のサイトの中から選べるのも心強いですね。
またpixivFactoryはBOOTHにも対応。pixivのサービス同士なので連携バッチリですね。
BASEとBOOTHの違い
BASEは出店、BOOTHは出品
BASEとBOOTHの一番の違いは独自ドメインが使えるかどうかです。
独自ドメインとは、お名前.comやムームードメインなど取得したサイトのURLのこと。
サイト用の住所みたいなもので、自分のサイトを作るのに必要です。
ドメインの違い
BASE:独自ドメインあり。BASEを使って簡単にECサイトを開設・運営。
BOOTH:独自ドメインなし。BOOTHというショッピングサイトに自分のグッズを出品。
といったふうに、BASEとBOOTHはそもそもの立ち位置が違うんですね。
BASE→出店系
BOOTH→出品系
BASEは自分のECサイトを立ち上げるので出店系、BOOTHはすでにあるECサイトでグッズを売るので出品系になります。
ちょっと専門的な言葉にすると出店系は「ASPカート型」、出品系は「マーケットプレイス型(モール型)」なんて言われたりもします。
〇代表的なECサイト
出店系ECサイト | 出品系ECサイト |
BASE | BOOTH |
STORES | minne |
カラーミーショップ | Creema |
Shopify | SUZURI |
これらのサイトはどれもクリエイターやハンドメイド作家が最初にはじめるECサイトの候補によくあがるものです。
STORESはBASEと同じく今勢いのある出店系ECサイトで、「minne」はハンドメイドでは定番のECサイトですね。
各ネットショップサービスの特徴やおすすめのサイトについてはこの記事にまとめているので参考にしてください。
おすすめ無料ネットショップ開業サービス10選!【モール型も紹介】
続きを見る
ブランディングのしやすさ
こう聞かれて答えとして真っ先にあがるのが「ブランディングのしやすさ」ですね。
独自ドメインのメリットとして「カスタマイズ性」や「お店の名前が付けられる」などもあるんですが、行きつくところはすべて「ブランディング」です。
要はお客さんにはやく自分やブランドの名前を憶えてもらって、ファンにしやすいってことですね。
ブランディングの違い
BASE:お店の名前・サイトのデザインなど1からブランディングできる。
BOOTH:「BOOTH」というサイトのブランドを使いながらグッズを販売する。
●BASE
BASEはデザインのテンプレートも用意されていて、気軽に自分好みのECサイトがつくれます。
サイトのデザインから自分のブランドの雰囲気をお客さんに伝えることができるんですね。
●BOOTH
一方BOOTHはデザインをいじれない代わりに、BOOTHや運営会社であるpixivのブランド力を借りながらグッズの販売を行う感じです。
イラストや同人の世界ではpixivを知らない人は少ないので、pixivのECサイトってだけで安心感を持ってもらえるのは利点ですね。
ユーザー層の違い
BASEとBOOTHだとユーザー層もかなり違ってきます。
ユーザー層の違い
BASE:ジャンルの縛りがなく幅広い層が利用
BOOTH:同人やイラスト系が好きな人が利用
●BOOTH
BOOTHは基本的にイラストか同人が強い印象ですね。
やっぱりpixivの色が強いのでどうしてもいわゆる「サブカル系コンテンツ」が多く、本格的に収益化を目指すならその辺りの売れ線を抑えておく必要があるでしょう。
●BASE
一方BASEは特化しているジャンルはありません。
色んなジャンルの人がお店を開設していて、特化しているジャンルが無い分「こういうものじゃないと売れない」ということが少ないんですよね。
最近は利用者がマス層にまで降りつつあるので、より幅広い人に知ってもらえるチャンスがあると言えます。
BASEが向いている人
はじめに言った通り、本格的にECサイトを運営したい人はBASEで始めるのがおすすめです。
出店系と出品系ではどうしてもブランドに対する認知度に差が出てきます。
BASEは出品系のECサイトとしては1番人気があるサイトですし、長期的にECサイトを続けようと思っている人は始めておいて間違いないでしょう。
イラストレーターの場合はアパレルや雑貨系のグッズ制作をコンスタントに行っていけば、収益の柱として創作活動を支えてくれるはずです。
開設方法は▼BASE 無料ネットショップ開設の手順を解説で紹介しているので、ぜひ自分のショップを作ってみてください。
BOOTHが向いている人
同人活動用のECサイトを探している人にはBOOTHがおすすめ。
同人やイラスト関連では知名度があるサイトですし、手数料や倉庫サービスも安いのでEC初心者でも気軽に始めやすいです。
メインをBASEにしてサブとしてBOOTHを運用するのもおすすめですね。
BOOTHでは「エアコミケ」や「エアコミティア」といったイベントがあるので、それに合わせて出品するのも賢いやり方だと思います。
イベント時には多くの人がサイトを訪れますし、BOOTH公式にピックアップされれば新たなファンを獲得するチャンスにもなります。
イベントで同人誌など在庫リスクのあるものは売り切って、他の時期はダウンロード販売に切り替えるというスタイルなんかも良いかもしれません。
さいごに
今回はクリエイターにおすすめなECサイトのBASEとBOOTHを比較しました。
BOOTHはイラストレーターなどには馴染みのあるサイトなので始めやすいのがメリット。
手数料も安いのでECサイト初心者にもおすすめできるサービスになっています。
一方BASEは収益性を求めたい人や自分らしいECサイトを作りたい人におすすめ。
特にブランディングはじわじわと売り上げに現れてくるので、長期的にECサイトを運営したい人には最適なサービスです。
ネットショップの具体的な運用方法については、▼副業イラストレーターで稼ぐには?収益化の方法を初心者向けに解説!にまとめているのでご覧ください。
副業イラストレーターで稼ぐには?収益化の方法を初心者向けに解説!
続きを見る